ゲームブック「ブラッドソード」

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zoom RSS WW6-20 ハヤブサレース

<<   作成日時 : 2012/11/05 21:28   >>

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熱い一陣の風を翼に受けて沼地の上空へと舞い上がると、ガネロンはまっしぐらにハヤブサを目指した。そいつは彼を見ると、鋭い爪をむき出しにして急降下してきた。
そいつはガネロンの上で身体を引き上げると、左の翼を引き裂こうと爪を突き出してきた。だがその作戦を予想していた彼は、最後の瞬間に羽ばたきを止めて滑空すると、爪を突き上げた。
彼と邪悪なハヤブサの爪が互いを捉え、二匹は死の抱擁を交わすこととなった。羽ばたきながら押したり引いたりするものの、どちらも戦いを中断するつもりはなかった。二匹は千フィート下で待ち受ける地上へと落下し始めた。
100…200…300フィート。
相手の黒い瞳が彼の心に焼きついたが、ガネロンはあえて自分の爪を引き離そうとはしなかった。冷たく挑戦的な眼差しを受け止め、恐れもなく見つめ返した。
400…500…600…フィート。
刻々と迫りくる地上を見下ろしながら、邪悪なハヤブサは神経質な鳴き声をあげた。それでも奴は離そうとせず、それは彼も同様だった。
700…800…900フィート。
あと三秒のうちに地面に激突してしまうだろう。相手を掴み続けるべきだろうか?それとも離して逃がした方がいいだろうか?

910…920…930フィート。あと70フィートで二匹は死ぬ!
恐怖が邪悪なハヤブサの心を蝕み始めた。もう神経戦は十分だと考えたそいつは、ガネロンを離して逃げ去ろうとした…。だが、できなかった!ガネロンには奴を行かせるつもりはなかったのだ!
恐怖に打ちのめされ、必死に脱出しようと翼をばたつかせながら、そいつは彼の爪の中で身体をよじったりひねったりした。
940…950…960フィート。
奴は冷酷なガネロンの瞳を覗き込んだ。
970…980フィート。
たまらず、地上二十フィートちょうどで、そいつはひとひらの羽毛に姿を変えた。それはゆっくりと地上に漂い降りていった。
だが、ハヤブサの姿のままだったガネロンは、翼を広げると、低空飛行しながらくちばしにその羽毛をくわえ取った。
ワニとの戦いに生き残った仲間の魔法使いの隣に着地すると、ガネロンはくちばしを開いて羽毛を放した。テネブロンは賢明にも剣で羽毛を−つまり、それに姿を変えている魔法使いを−地面に釘づけにした。
数分が経過した。ガネロンが再び元の姿に戻ると同時に、沼地が消えた。二人は自分達がハヤブサの檻のちょうど外に立っていることに気付いた。テネブロンがまだ手にしていた剣の柄を握りながら、ガネロンは言った。「今から羽を自由にする。君は自分の身を守るのだ。」

補足:こういうチキンレースの場合、往々にして先に逃げた方が負けてしまいます。実際はそうそうできることではありませんが。
それと、騎士と敵のハヤブサが空中戦を演じていた頃、魔法使いは騎士の剣を手にして二匹のワニと渡り合っていたようです。よく生き残ったな…。

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