ゲームブック「ブラッドソード」

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zoom RSS CM1-13 神を恐れぬイコン(Icon the Ungodly)

<<   作成日時 : 2013/08/14 08:49   >>

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【あらすじ】
洞窟内の白い霧に覆われた平原を歩いていた二人は、石柱を見かけて立ち止まった。そこに書かれていた古代文字をしげしげと眺めていると、不意に後ろから声を掛けられた。マグス・ウルの闘士、神を恐れぬイコンだった。攻撃的な動作を一切見せないイコンに対して、アルターは巨人との対決が控えていることから同盟を結んでもよいとほのめかした。一方、カエレスティスはイコンに面と向かってお前は信用できないと率直に伝えたが、奴はこれから信頼を勝ち取るよう努めるとだけ答えた。
先に進んだ三人は、やがて驚くべき光景に出くわした。地上15メートルの空中に玄武岩の台座が浮かんでいたのだ。その真下の地面には、青銅のどらが置かれていた。イコンはローブのポケットから小さな青銅の鎚を取り出してどらを打とうとしたが、カエレスティスは奴の腕を掴んで説明を求めた。その時彼は、イコンの腕が彼の手首をたやすくへし折れるほど力強い筋肉質であることに気づいた。イコンは、これが真のマグスの一人、マグス・ジンと対話する唯一の手段であると語った。彼なら巨人スクリミールに対処する方法を知っている、と。何も言い返せないでいる二人に構わず、イコンは鎚をどらに打ち付けた。その途端、どらから金色の火花が吹き出し、彼らは転送の魔法によって上空の台座へと飛ばされた。
台座の上には中央に大きな棺が安置されており、その傍には燐光を発するように輝く老人が立っていた。彼こそが、真のマグスの中で最も権勢を誇ったマグス・ジンその人であった。マグス・ジンは、いかなる経緯でここに囚われることになったのか、そしていかにして復讐を果たすのかを三人に語り、彼らに助力を求めてきた。アルターが難色を示すと、ジンはここに永遠に留まって苦しむことになるぞと脅してきたため、慌てたカエレスティスは助力を約束した。そんな二人を尻目に、イコンは前に進み出て、ジンから化石と化した彼自身の心臓を受け取った。ジンは、勝利の紋章のある丘の道中に散らばっているスクリミールの骨を回収し、最後に丘の頂上でそれらを組み立てるよう告げると、転送の呪文を唱えて三人を再び地上へ戻した。
アルターとカエレスティスはすぐにイコンに詰め寄った。お前はスクリミールが既に倒されていると知っていたにもかかわらず、なぜマグス・ジンに会おうとしたのか。お前は最初から奴に仕えることを期待していたのか。イコンはそれらの指摘を素直に認めた。ジンに仕えることで、今のマグス達からよりも遥かに大きな見返りを貰えると踏んでいるのだ。
それ以上の議論を切り上げ、三人が丘の斜面を登っていくと、中腹にある洞窟の中で彼らは巨大な頭蓋骨を発見した。仰天して見つめる彼らの前で、それはしゃべり始めた。

【ゲームブックでの該当場面】
霧の平原→イコンと同盟→マグス・ジンの謁見→スクリミールを復活させることに同意→スクリミールの頭蓋骨発見

【ゲームブックと異なる設定】
イコンはすぐには裏切らない(ゲームブックでは、同盟を持ちかけた直後に攻撃してくる)
・玄武岩の台座は地上15メートル(ゲームブックでは、地上50メートルに玄武岩の島が浮かんでいる)
・アルターはジンとの謁見前まで、スクリミールがまだ生きており、勝利の紋章を手に入れるためにはこの巨人と対決しなければならないと思い込んでいた。
イコンがこの競技に参加した動機が語られる(ただし、真の動機は次の章で明らかになる)

【アルター&カエレスティスvs.イコン その1】
アルター(A)「(霧の中から突如姿を現したイコンに向かって)私はお前を知っているぞ。神を恐れぬイコンだな。」
イコン(I)「(東洋の儀礼的なお辞儀をして)この国では俺をそう呼ぶ者もいる。俺はマグス・ウルの闘士だ。そちらがマグス・バラザールに仕えているのと同じように。」
カエレスティス(C)「ここまでたどり着いたのは俺達だけか?」
I「ああ、そうだ。この道のりは厳しく、危険に満ちていたからな。皆脱落したのだ。」
<本能的に危険を感じて剣を抜くアルター>
I「そうか、俺は今死ぬのか。ここまでの道中で俺は魔法をほとんど使い果たしてしまった。だから、俺はお前の魔法の剣から身を守れない。そうしたければするがいい。」
A「(剣を収めて)どうしてマグス達の娯楽のために殺し合う必要がある?協力し合うことは競技のルールで認められているはずだ。我々はまだ巨人と対決せねばならないのだからな。」
C「俺の友人は嘘偽りのない魂を持っているんだ。それが彼の自慢なのさ。だが俺個人としては、飢えた狐に鳥かごの世話を任せるのと同じくらいにしか、お前を信用していないぜ。」
I「少なくとも、お前は正直であろうとしている。同盟の始まりとしては良いことだ。これからお前の信頼を勝ち取るよう努めよう。もちろん賞金は分け合わねばならんが、それでもお互いが潤うだけのものはあるはずだ。」
C「俺の友人は俗世に染まってなくてね。賞金は一切望んじゃいない。ただマグス・バラザールに頼みごとをしたいだけなんだ。」
I「(微笑みながら)名誉は単に異なる通貨というだけだ。金と宝石のようにな。さあ、もう行かないか?」
C「お前が先だ。(お前に背を向けるつもりはないぜ。)」

【アルター&カエレスティス&イコンvs.マグス・ジン】
マグス・ジン(Z)「生前、このマグス・ジンは、真のマグスの最高権力者だった。言い伝えの通り、わしはあらゆるものを統べていたのだ。だが、ちっぽけな嫉妬心がわしを失脚させた。愚かなライバルどもは、わしの下僕、巨人スクリミールを殺した。だが、わしを完全に滅ぼすだけのパワーがなかったため、彼らはわしを幽閉した。わしは千年もの間この地で眠り続けてきた。千年だぞ!それはあたかも、リヴァイアサンの鈍歩のように、スパイトの地下に眠る神のいびき声のように、ゆっくりと過ぎていった。その間、わしは計画を考え続けた。今や復讐は結実の時だ。だが、それにはお前達の助力が必要だ。」
A「なぜ俺達があんたを助けなければならないんだ?」
Z「地下世界の景色をよく見るがいい。冷たい岩が墳墓の蓋のように重く横たわり、じめじめした霧の死に装束がそれを覆っている。だが、地下では地獄の業火が荒れ狂っている。わしもやはりそうだ。死んで灰にはなったが、魂は千年の激しい憎しみを蓄積して燃え盛っている。もしお前達が拒否するというのなら、永遠の存在であるわしからすればほんの束の間でしかないが、お前達がこの先ずっと苦痛の叫び声をあげ続けるのを見ることにしよう。」
C「(慌てて)誰が断るですって?もちろん、お助けしますよ。」
Z「よろしい。ジンの忠実な召使いは我が栄光を分かち合い、誰よりも多い報酬で報われることだろう。」
A「(小声で)私は気に入らない。魔法使いが自分自身を他称し始める時はいつも良くない兆候なのだ。死んでいる魔法使いは特にな。」
C「それには同意するよ。だが、当分の間は奴とうまくやっていくしかないんだ。さもないと、ここで途方に暮れるはめになるぞ。」
I「(二人を横目でにらみつけながら)強き王よ、我らはどのようにお仕えすればよろしいでしょうか?」
<返答する代わりにジンが手を振ると、棺の蓋が開き、石塊を握りしめた骸骨が姿を現した。>
Z「わしの生前の姿だ。じゃこうの香りのするアスムリーのワインを舌で味わい、春の草地から吹くそよ風を肌で感じてから、なんと長き時が過ぎたか…。さあ、石を取れ!早くしろ!わしはもう一刻たりとも思い出の中に埋もれていたくないのだ。」
A「まるで石化した心臓のように見えるが。」
Z「それは巨人スクリミールの心臓だ。奴は真のマグス達によって破壊されはしたが、彼らの後継者たる、古代の栄光を強奪した現代の弱々しい成り上がり者どもに対する復讐の手段にはなりうるだろう。」

【アルター&カエレスティスvs.イコン その2】
<再び地上に転送された三人>
A「(先に進もうとしたイコンの袖を掴んで)ちょっと待て。お前は巨人に対処するためにジンの助言が必要だと言ったが、奴の話では巨人が既に死んでいるような口ぶりだったぞ。」
C「それに、もし今回の件に巻き込まれなかったら俺達はこれまで通りのままでいれたのに、今や奴を復活させることになってしまった!正々堂々としろよ、イコン。お前はこの全てを期待していたんだな?」
I「(しばらく考えた後で)それが、俺がこの競技に参加した理由だ。金だけのために、俺が世界の端から端まで旅すると思うか?ここのマグス達は、いくらよく見ても信用に値しない雇い主ばかりだ。俺は、彼らが地下競技を開催する真の目的は、敗者の暴力的な死を単純に楽しむことなのではないかと疑っている。それゆえ、勝利の紋章を持ち帰ることに対するマグス・ウルのわずかな勝利報酬を当てにするよりも、マグス・ジンと同盟を結び、彼の魔力がもたらす莫大な報酬の方が好ましいと俺は考えたのだ。」
C「同盟?奴は俺達をあまり高く買ってなかったぞ。お前も奴の脅しを聞いただろ、自分に仕えるか、地獄に直行するか、とな。」
I「もし我らがうまく仕えれば、彼はきっと正しく評価してくれるだろう。それに、既に事は成された。ここで立ったまま口論するのか?さもなくば、前進して我らを待ち受ける何らかの報酬を手にするかだ。」
A「(わけありのイコンに不安を抱きつつも)進もう。」

【感想】
超久々の更新。この章はとにかく会話が多かった…。イコンの行動に動機付けがされている点がとても重要です。
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
イコンとマグス・ジンのイベントがうまくアレンジされた内容ですね。
イコンがハンマーを持っていた理由が説明されるとは思いませんでした。
主人公達にスクリミールにイコンまで絡むとなると、この後は三つ巴対決か?
伝説の勇者
2013/08/15 23:10

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