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日 時 |
WW4-10 大魔術師マーリン
テネブロンの心は深く沈んだ。失敗してしまったのか…。
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2012/05/15 22:11 |
WW4-9 百年前へ!
最後の日光が黄昏に消えていく中、テネブロンは必死になって思考を回転させた。どうすれば、この長きにわたって死んでいた騎士達が−今は蘇っているが−ヨーロッパ中を支配しようとするのを食い止められるのだろう?奴らの背後には、彼がこれまで知っているよりも強力な魔法が存在しているのに…。
それだ!テネブロンは閃いた。幽霊騎士達はただの兵士に過ぎない。兵ではなくその将を、背後にある魔力を打ち破らなくてはならないのだ。そうするためには、これまで地上に存在した中で最も偉大な魔術師、魔法の匠の助言が必要だろう。そ...
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2012/05/13 16:21 |
WW4-8 背徳の騎士
奴らの中に一人だけ、戦闘から離れて後ろに下がっていた者がいた。過去にも現在にも名誉を重んじる男ではなかった暗黒の騎士、モルドレッド卿だ!
戦闘のさなかに落とした楯を草地から拾い上げようとガネロンが屈んだ時、その不実の騎士は弓矢を取り出すと、彼の無防備な背中に向かって弦を引き絞った。
キャメロットの選り抜きに対して自分の強さを証明できたという自尊心が湧き上がり、ガネロンは不注意になっていた。彼にとって幸運なことに、テネブロンが警告の叫びを発してくれた−君自身も幽霊になってしまうぞ、と。
仲間...
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2012/05/13 13:20 |
WW4-7 『岩に刺さった剣』の由来
ガネロンはベディヴィア卿を圧倒して、奴を守勢に回らせた。だが、奴はまだ驚くべき策を持っていた!
エクスカリバーは『岩に刺さった剣』と呼ばれており、ベディヴィア卿はその力を今使ったのだ!奴が左手の岩壁に切りつけると、切り立った岩の表面が崩れて転がり落ちてきた。
ゴロゴロ!ゴウゴウ!ガラガラ!
岩壁は滝の様になり、石の雨が降ってきた!楯で身を守りながら素早く右手の方へ目をやると、テネブロンが魔法を唱え始めていた。おそらく彼ならこの圧死から救ってくれるだろう。
いや、だめだ!
魔法を唱え終わ...
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2012/05/13 10:19 |
WW4-6 伝説の剣と最強の剣
だが結局、この一騎打ちも引き分けとなった。
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2012/05/13 08:32 |
WW4-5 激戦!対円卓の騎士
続いて、別の騎士が前に出てきた。
「いや、違う!そんなはずはない!」対面した敵が何者なのかを認識して、ガネロンは叫んだ。「ガウェイン卿、どんな邪悪な力があなた方の眠りを妨げ、友となるべき者達との戦いを強いているのです?」
亡霊のような姿のガウェイン卿は何も答えなかった。代わりに、オーク材と金属でできた棍棒を振り回しながら向かってきた。
ガネロンに選択の余地はなかった。彼はモーニングスターを手に取った。この無言の敵と対決し、勝たねばならない。
最初の交錯では、奴の大振りの攻撃は当たらなかっ...
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2012/05/12 21:29 |
WW4-4 湖の騎士ランスロット
黒い経かたびらに身を包んだ人物がふらふらと前に進み出た。「いかにも、」そいつはしわがれ声で言った。「それは私だ。私はランスロット、栄光への復帰を果たしたのだ。」
勇気を呼び起こしながら、ガネロンはこの英雄−伝説的存在の、輝かしい歴史を歩んだ騎士−へ礼で応じようと馬を進めた。その時、彼はランスロットの目を見てしまった。それは人間の目ではなく、赤い燃えさしの様に鈍い光を放っていた。そいつの暗い顔は、その悪魔の赤い目とともに燃えるような光を帯びていた。
「服従するがよい、騎士よ。」ランスロットがし...
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2012/05/12 18:32 |
WW4-3 キャメロットの幽霊騎士現る!
ガネロンは彼の生きた時代と場所においては最強の戦士だ。だが、もっと前の時代の−伝説が作り上げられるであろうまさにその時代の−最も手ごわい騎士達に、彼はこれから挑むことになる。彼の歴史上の位置付けは、勝者の側になるのだろうか、それとも征服される側になるのだろうか?
そのような圧倒的な敵を相手に戦いを遂行するつもりならば、速さ、腕力、そして技量に頼らなければならない。また、適切な武器を選ぶ必要がある。
今回、彼はいつもの金獅子の剣に加えて、馬上槍、戦斧、モーニングスターを選び取った。
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2012/05/12 13:52 |
WW2-2 竜騎士の包囲攻撃
彼の問いに対する答えは直ぐに得られた。ドラゴンと残忍な竜騎士は本物だった。ドラゴンは牧草地の向こうに広がる農地に降り立つと、威嚇するように咆哮した。
ヘンリー王と人々が恐怖と驚きで見守る中、巨大な怪物どもは実った作物を踏み潰していった。まるで馬の様に操る乗り手にせき立てられて、そいつらは小麦を粉々にして焼き尽くした。そして、相当な手間暇をかけて育てられた野菜は、そいつらの足の下で踏み倒され、さらに炎のブレスで灰になった。
王の騎士達は、北部の作物を全て破壊した怪物の軍隊に驚愕して凍りついたま...
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2012/05/12 07:07 |
WW2-1 収穫前日
<騎士ガネロンと魔法使いテネブロンが竜騎士との戦いでくぐり抜けてきた驚くべき物語の全てが真実であることを、君達に知ってもらおう。そしてその冒険が、ヘンリー王の統治の10年目の曇った秋のある日に、王の居城であるシルバーゲート城の外に広がる牧草地で始まったことも。>
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2012/05/11 22:02 |
WW6-2 ヘンリー王の城の名士録
カント(宮廷道化師):彼のユーモアは、広刃の剣の鋭い切っ先の様に人の心に突き刺さる。また、宮廷でただ人を笑わせるより、もっと多くのものを彼が欲していることを誰もが知っている。
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2012/05/10 21:13 |
WW6-1 旧友の濡れ衣
<騎士と魔法使いの素晴らしい冒険談を耳にした全ての者に保証しよう。語られた全ての言葉が真実であると。そして、この陰謀と恐怖に満ちた驚くべき物語が、ヘンリー王の長く高名な治世のとある嘆かわしい日の憂うつな朝に始まったのだと。>
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2012/05/09 20:22 |
WW5-2 レイブンカースの一族
ヘンリー王はため息をつくと、話を続けた。「この一族は山の中にあるレブンカースという町の近くで暮らしていたのだが、代々裕福な財宝を蓄えていること、そしてひどく邪悪なことで知られていた。彼らは皆、怪物のように冷酷だった。レイブンカース一族で最も邪悪だったのは、最後の当主、狂ったモルウェナだ。彼女は強力な妖術師だった。大鴉の翼のような漆黒の髪で、その国一番の美女と言われていた。しかしある晩彼女は発狂し、この世のものとも思えない怪物を創り出すと、自分の一族と使用人を全て虐殺してしまった。ただ一人だけがそ...
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2012/05/06 14:07 |
WW5-1 レイブンカースの幽霊城
険しい崖の上に、その霧に包まれた古城は建っていた。砕けた石壁はずぶ濡れの緑の苔に覆われ、城から聞こえてくるのは不吉な大鴉の鳴き声だけだ。
何百年も前にはその絶壁に曲がりくねった道があったが、今はもうない。現在城にたどり着く唯一の方法は、まるでガラスのような切り立った絶壁の表面をよじ登ることだけだ。伝説によると、城はトロールと凶悪なサイクロプスによって守られているらしい。城に入る危険を冒すほど不運な−あるいは愚かな−者なら、きっとそいつらの手に掛かることだろう。
その断崖のふもとに、勇敢な騎士...
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2012/05/06 11:17 |
WW4-2 風雲急を告げる王国
王は、玉座の端に不安げに腰掛けてガネロンを待っていた。王の傍に立ったテネブロンもとても心配そうな表情だ。
「何事でしょう、陛下?」ガネロンは尋ねた。
「それが分かればよいのだが。」痛ましいほどに困り果てた様子で、王は答えた。「もしも魔法使いの言うことが正しければ−これまでいつもそうであったが−、王国にゆゆしき前兆があるのだ。」
ガネロンはさっとテネブロンに向き直って言った。「直ちにこの脅威に立ち向かおう!」
「残念なことに、」多くの冒険で彼の変わらぬ相棒であり続けた魔術の達人が言った。「...
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2012/05/05 12:39 |
WW4-1 ある夏の午後の悪夢
<その冒険は、のどかで爽やかなある夏の日の午後に始まった。>
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2012/05/05 11:09 |
WW3-2 姫の失踪
「ところで、花嫁はどこだ?」ヘンリー王が尋ねた。「娘は一時間前にはこの場に来ているべきなのだが。」
「姫が心変わりされたのでなければ良いですね、兄上。」バルフォアが茶化すと、ホールは笑い声に包まれた。
「サラリンダ姫をここに連れてくるよう、召使いに伝えろ。わしらは彼女の幸せに乾杯したいのだ。ぐずぐずして彼女が年老いてしまう前にな。」ユーモアたっぷりに、王は騎士見習いに命じた。
若い騎士見習いが大ホールを後にすると、ガネロンは再びワインの杯を口元に運んだ。だが、テネブロンはそれを止めた。
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2012/05/03 20:21 |
WW3-1 サラリンダ姫の婚礼前夜
それは、シルバーゲート城で催された喜ばしい祝賀会の席での出来事だった。その日、大ホールは、音楽家や軽業師や手品師への喝采や笑い声で溢れ返っていた。ヘンリー王の騎士達は酔っ払いながら、王とその娘であるサラリンダ姫を誇りに思い、乾杯を繰り返していた。姫が明朝の日の出に結婚するのだ!
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2012/05/03 10:03 |
WW1-19 ヘンリー王の報酬
ヘルブドールがズシンと地面に倒れるよりも早く、ガネロンは行動を起こしていた。彼は手綱を掴むと、鞍に体を引き上げた。そのまま猛烈な勢いで馬を駆ると、驚いて呆然としたままの巨人の王の傍に置かれた魔法の兜を奪い取った。そして、巨人どもが行く手を遮る前に、相棒の魔法使いの腕を掴んで馬上に引っ張り上げた。
全速力で馬を駆り、巨人の王国の門へ向かう。誰も追っては来なかった。人間がヘルブドールに勝利したことが、奴らには相当ショックだったのだろう。
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2012/04/27 06:02 |
WW1-18 勝者ガネロン
元々モーニングスターは恐るべき武器だが、ガネロンの手によって今までで最も危険な存在となった。
彼が今回そのように猛烈に戦ったのは、相手の巨大さのせいかもしれない。あるいは、巨人の王国で、一度だけでなく二度までも倒さなければならない敵を相手に、命を懸けて死に物狂いで戦わなくてはならなかったせいかもしれない。
理由が何であったにせよ、彼の振るったモーニングスターは十分役目を果たした。征服されぬヘルブドールは、騎士ガネロンに征服されて彼の足下に横たわった。
これまでの戦いの中で最も奇妙な状況では...
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2012/04/25 20:21 |