ゲームブック「ブラッドソード」

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zoom RSS CM1-1 柄頭の宝石(The Pommel Stone)

<<   作成日時 : 2012/11/11 07:42   >>

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【あらすじ】
クラースの南に広がる広大な森を旅するさ中、若き修道騎士アルターは占い師の老婆に未来を占ってもらっていた。彼女曰く、彼の前途には、仲間との出会い、長く苦しい旅、彼を阻もうとする勢力や支配者、彼を助ける女性などが待ち受けているという。対価として2枚の銀貨を支払った後、森の広場にいた竪琴弾きの吟遊詩人やチェッカーの指し手などにアルターは興味を引かれていく。特に、後者から怪しい雰囲気を感じ取った彼は、奴らが襲撃を企てていることを鋭く見抜いた。機先を制して行動したアルターだったが、ブルームーンの光を浴びた途端、チェッカーの指し手は狼男に変身した!狼男の遠吠えを合図に、奴らの手下の森の民が広場の旅人達に一斉に襲いかかり、辺り一面は修羅場と化した。奴らが去った後、死屍累々の中から瀕死の吟遊詩人を見つけ出したアルターは、彼から謎の赤い宝石とともに、ある使命を託された。それは、クラースの夜空に出現する彗星へと転生した五人の真のマグス達がこの世に再び戻ってくるのを防ぐため、生命の剣を修復するというものだった。突然の重大な使命をアルターが拒否すると、吟遊詩人は彼にカルーゲンの砦へ赴き、ジャイラスなる人物に託すよう伝えて息絶えたのだった。

【主人公】
・名前はアルター(Altor)
エルスランドのオスターリン修道院に所属する修道騎士(warrior-monk)
・同じ宗派に属する僧侶のエメリタス(!)に手紙を届けた帰り道
・簡素な手織りのチュニック
・トウモロコシ色の髪。最初は短く刈り込んでいたものの、数か月の旅の間に伸びてきた。
・くそまじめな表情と正直そうな自由農民の顔とが混ざり合い、相手には脅威的にも喜劇的にも同程度に感じられる。
・年齢は不明だが、若いとたびたび述べられている。

【ゲームブックでの該当場面】
・第二巻冒頭の占いから狼男の襲撃を退けるところまで。
・チェッカーの指し手やそれを見守る森の民の様子に違和感を感じ、チェッカーが単なるゲームではなく、旅の集団を包囲する戦闘計画であったことを看破。

【ゲームブックと異なる設定】
通貨が金貨ではなく銀貨
・占い師の老婆の予言の中に、仲間との出会いが追加された。また、お金を払っても何もくれない(笑)。
・森の民は、単なる旅人ではなく狼男の手下という位置付けに変更されている。そのためか、誰にもシカ肉を分けてもらえなくなった(笑)。
・野営地には、武装した護衛を伴ったカーランド人の交易商人の一団も加わっていた。しかし、狼男の襲撃時にはショックで立ちすくむばかりで、撃退するだけの戦力にはならなかった。
・狼男を通常の武器で傷つけても、通常の半分のダメージとかいうレベルではなく直ぐに回復してしまうので、ほぼ効かない。その結果、アルターは襲撃を事前に察知したものの食い止められず、結局吟遊詩人を始末し終わった二人の狼男は、倒されることなくそのまま撤収。
吟遊詩人から託される物が、ブラッドソードの鞘ではなくて柄頭の宝石に変更された。炎のような赤い輝きを放つその宝石は、彼の竪琴の中に隠されていた。
・吟遊詩人は、生命の剣だけでなく、死の剣の存在も彼に伝えた。一方、生命の剣の残りの部分がどこにあるのかは伝えなかった。
アルターが宝石と使命を拒否すると、吟遊詩人は彼にカルーゲンの砦に行ってジャニラスという人物にそれを託すよう伝えた。

【吟遊詩人とアルターの会話】
吟遊詩人(M)「私は君が自分の運命を占ってもらっているのを見ていた。何か面白いことを言われたかね?」
アルター(A)「占い婆さんは、感動的な未来を予言してくれましたよ。まるで英雄譚のようでした。でも今回は、カードがごちゃまぜになって混乱していたんだと思いますね。」
M「でも君の修道会の修道士達は戦士なのだろう?英雄になる考えは嫌いじゃないだろ?」
A「私は同じ宗派のエメリタス修道士に手紙を届けて、エルスランドのオスターリン修道院に戻るところです。何が起きようとも、神秘的な冒険に巻き込まれて出奔するようなことは私の務めじゃありませんよ。」

【感想】
導入部分は、いきなりゲームブックの第二巻からです。
主人公のアルターは、warrior-monkというゲームブックにはなかったクラスですが、彼には超能力は一切なく(古代伝承知識はほんの少しだけある)、ほとんど騎士(戦士)といって差し支えなさそうです。実際の中世における、騎士修道会に所属している修道士が近い存在かと思われます。ただ、修道士というとどうしても僧侶っぽいキャラクターをイメージしてしまうので、今回は修道騎士と訳してみました。作者が素直に騎士にしてしまわなかった理由は、クラースの南を旅していた背景を持たせつつ、さらに修道士としての信仰心が(最初は拒否したものの)最終的に使命を引き受ける動機となるようにするためではないかと推測しています。
リプレイでは教祖テオドリックを倒してしまったので(B1-29、B4-9)、オスターリン修道院という単語には何だかドキッとしてしまいます(笑)。
ゲームブックと異なり、最初からブラッドソードを絡めてくる辺りは、なかなか面白い試みです。また、吟遊詩人がこの先を暗示するような会話をしてくるのも興味深いところです。まるでアルターを英雄候補としてスカウトしているみたいです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
修道騎士というのは聖騎士パラディンに近い存在なんでしょうか。神官戦士とか聖堂騎士、という呼び方もできそうですね。個人的にはドラクエ8のククールを連想したり。
柄頭の宝石から始まるという事は、小説ではゲームブックよりも細かく分割されているんでしょうか。確かにゲームブックでは、鞘と柄と刀身の3つしかな無かったので、「破壊された」「バラバラになった」と言うよりは、ただ分解されただけという印象がありましたからね。
チェッカーが夜の襲撃計画のだったというのは、言われるまで気付きませんでした。
伝説の勇者
2012/11/18 17:33
アルターはまだ駆け出しの修道士で、武勇には優れているものの、パラディンからイメージされるような高貴さは備わっていません。勇敢・朴訥・清貧といった形容詞がよく似合うキャラクターです。そんな彼の立ち位置をうまく表現するのに悩んだ挙句の「修道騎士」です。「修道兵」とか「戦闘修道士」とかでもよかったかもしれませんが、ゲーム的には騎士に近かったので。
チェッカーの指し手の陰謀については、アルターが眠りに落ちる寸前に感づきました。いつの間にか森の民が自分達旅人を包囲するように位置していることに気づき、チェッカー盤との類似性を見出したからです。なかなか鋭いですよね。
チームトムトム
2012/11/25 18:27

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