ゲームブック「ブラッドソード」

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zoom RSS CM1-10 死神の顔(The Face of Death)

<<   作成日時 : 2012/12/16 13:32   >>

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【あらすじ】
勝利の雄叫びをあげた後、盲目のヒュロンダスはそれでも用心深く杖を前方に振り回しながら橋の上を探った。彼の杖が橋の縁に突き出された時、橋の下からにゅっと手が伸びて杖の端を掴んだ。驚いたヒュロンダスは別の呪文を唱え始めたが、杖を鋭く引っ張られてひっくり返りながら空中へと放り出された。やがて眼下の遥かな深みで彼の最後の呪文が爆発し、そして消えた。カエレスティスは機敏に身体を引っ張り上げると、橋を渡ってアルターに合流した。
最後はイムラガーンの番だった。「墓を出でよ。」ガーゴイルの合図で、橋の下の霧が渦を巻いて濃くなると、それは僧帽を被った背の高い女性の姿となった。彼女は橋の真ん中で震えるイムラガーンに近づくと、その正体を露わにした−死者の女王にしてあの世の支配者、ヘラだ。橋の向こうからアルターとカエレスティスが叫んでも励ましの声は届かず、イムラガーンに抗うすべはなかった。二人には骨の怪物にしか見えずとも、彼の目には美しい女神として映っているのだ。やがて彼はヘラとともに橋の上から姿を消した…。
ショーは終わった。残された二人は、神殿前の大鍋に戻ったハッグ達から、これまでにここを通過した闘士やこの先の危険などについて聞き出す。その後、神殿を避けながら別の高台へと続く尾根を辿っていくと、そこで二人は奇妙な者共に取り囲まれてしまった。

【ゲームブックでの該当場面】
・イムラガーンが橋を渡る→ヘラとともに姿を消してこの世から退場→ハッグからここを通過した闘士やこの先の危険について聞き出す→ハッグからひしゃくを奪って鍋の料理をぶちまける→神殿を素通りして尾根を進む→死物神の集団の襲撃
・イムラガーンはずんぐりした体格で、最も調子のいい時でさえ足取りは軽くない。
・鍋の料理は試さず
・イコンと垢だらけの二人のごろつきが彼らよりも先行

【ゲームブックと異なる設定】
・ヒュロンダスの倒し方
・ヘラの登場の仕方や会話(ゲームブックでは火柱から、今回は霧の中からそれぞれ現れる)。
・ハッグ達の料理の材料に加わったのは、ゲームブックでは橋で仲間を失った僧侶だったが、今回は剣士に変更されている。
・ハッグから情報を聞き出す方法が、ゲームブックでは魔術師の盲目的服従の呪文だったが、今回は金銭の支払いとなっている。
・ダージマンに名前がある

【イムラガーンvs.ヘラ】
ヘラ(H)「イムラガーン、お前の相手は私よ。なぜなら私は死神で、お前は私のものなのだからね。」
イムラガーン(I)「(震えながら)いやだ、やれるものならやってみろ。俺は第二の生命を授かったんだ。それをなぜお前にくれてやらねばならん?」
H「お前が私から無理矢理引き離されたから、私はこの地でお前を長い間捜していたんだよ。お前と私は同じ世界に属するのだからね。私なしではお前が孤独だということは分かってるよ。」
I「違う!」
カエレスティス(C)「イムラガーン!そいつの言うことに耳を貸すんじゃない!お前は俺達の仲間だ。お前は生きているんだぞ!」
アルター(A)「(重々しく)彼の所まで俺達の声は届かない。」
<イムラガーンは渾身の力でヘラを突き飛ばして橋から落とすが、振り返るとそこに彼女が再び立っていた。>
H「私からは逃れられないよ、イムラガーン。」
<抵抗を諦め、ヘラの抱擁を受け入れるイムラガーン。二人の姿は橋の上からゆっくりと消えていった。>
C「あれを止められるのなら、今までで一番死神に近づいてやりたかったぜ。」
A「修道院に戻ったら、私はイムラガーンの魂のためにロウソクを灯すことにしよう。少なくとも、彼はそれに値する男だった。」

【ハッグとの取り引き】
ハッグ(Ha)「どんな未来が待ち受けているか、知りたくはないかえ?」
アルター(A)「元はと言えば、私が愚かにも占いをしてもらったことから全てが始まったのだ。だから今後は、どんな未来も受け入れようと思う。」
カエレスティス(C)「ずいぶん哲学的だな。だが俺は今、ちょっとした警告は嫌じゃない気分なんだ。続けていいぜ、婆さん。」
Ha「手順も知らんのか?最初に古い銀貨をよこすんじゃ。」
A「(オボル銀貨を取り出したカエレスティスに驚いて)お前はそれをあの船頭に渡したのではなかったのか?」
C「いいや。俺はこれをあいつに見せただけだ。その後、これをこっそり手のひらに隠して、代わりにペニー銅貨を投げてやったんだ。あいつには違いが分からなかったし、この銀貨は後できっと役に立つと思ったんでな。」
A「コイン収集家に売りつけるつもりだったという方が、もっとあり得そうだがな!」
C「(肩をすくめながら)悪銭身につかず、さ。」
Ha「(カエレスティスから放られた硬貨をしっかりと確かめてから)質問は一つだけだよ。」
C「俺達が直面する最大の敵は何だ?」
Ha「ふーむ。二つの危険に立ち向かわねばならぬから、答えも二つじゃ。一つは巨人スクリミール、マグス・ジンがそいつを蘇らせるように頼んでくるじゃろう。とはいえ最初の試練は、溶岩の谷をダージマンのドロクターの背に乗って飛び越えることじゃ。あいつは不正を働いた罪で人間からダージに姿を変えられた男でね、奴が裏切ると考えておけば間違いないぞよ。」
A「助言のおかげで賢くなったかは怪しいものだが、我々は自分達の道を進むまでだ。」
Ha「お待ち!このスープを味わってお行き、この先の試練に備えて力をつけとくためにね。」
C「これは何だ?」
Ha「ただのうまいスープさ、さあお飲み!」
<ひしゃくを奪い取ったアルターから中身を浴びせられたハッグは、のけぞったはずみに鍋の中に落ちてドロドロに溶けてしまう。>
C「未来を占うのがあの婆さんの特技だというなら、なぜ自分がこうなることを予見しなかったのだろう?」
A「思うに、対価を支払った者の未来しか見れないのだろう。彼女はひどくケチみたいだからな。」

【感想】
全体的に見ると、この小説版ではゲームブックからかなり内容をいじっている作者ですが、ここは変えてくれませんでした。さらば、イムラガーン…( * ̄)m 〔十〕 アーメン。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
イムラガーン、せっかく復活したのに、役に立ったのはダージとの戦闘を避けた事くらいしかありませんでしたね…
でもゲームブックとは違って、生き返ったというよりは冷凍冬眠状態から目覚めた感じだったので、死神が敵で、しかも勝てないというのはやや違和感がありますね。
盗賊の硬貨誤魔化しトリックは小説でも健在ですね。
支払いが無いと占えないと言う以前に、占い師って自分の事は占えないはずでは…
エキドナの神殿には入らないんでしょうか。
伝説の勇者
2012/12/16 22:33
鍋の中身になったのは“剣士”ですか…それはやはり…ですか?
前回の競技で勝利できたのは実力でなく、運だったのですねぇ。
すすめられた“スープ”が終わりを招いた公算が高そうですが、再挑戦せざるを得なくなった時点で運のつきだったのでしょう。

「垢だらけの二人のごろつき」はゲームブック版でも出ていましたが、小説版のマグスの闘士の描写では出ていませんでしたね。
命はあっても戦いに失敗、出るに出られず一年間隠れ続けていた元闘士か、
別の経路(ペテンを使ってきた民兵の仲間が利用する通路もあるようで)から侵入した強盗かは不明ですが、
ゲームブック版では重要な“あれ”以外にも後々役に立つ品を持っているなど、小物とするにはそこそこ強く、有用度もありましたので、小説版でも別の描写がありそうです。

名前がつけられクローズアップ度が増したダージマン、カエレスティスとの掛け合いが容易に想像できそうですが、どんな化かし合いが書かれるのでしょう。
アル=ケイン
2012/12/16 23:40
太っちょ戦士イムラガーンの活躍がもっと見たかったですよね。そもそも、9年間も氷漬けだったのに、死者復活のお守りなしで蘇生したのはなぜなんでしょう?
魔術師の予言の呪文は自分の未来も見れるので、ハッグもその気になれば見れたかもしれませんよ。

あのアルビノの剣士が鍋の材料になったのかは、実は定かではありません。彼に仲間がいたか不明なので。いずれにしても、もう命を落としているでしょう。
ごろつきコンビは、ゲームブックでは色々アイテムを持っていましたね。青い試金石が神秘的で気に入っていました。しかし、2d6の打撃力が4人パーティーにはキツかった…。
チームトムトム
2012/12/17 19:16

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